Nihilismus

I love mankind...It's people I can't stand!!

【Snow Man衣装】『Big Bang Sweet』MVに感じた日本のアイドル衣装の変化とこれから

この記事をシェアする

 

昨日、公開されたSnow Manの3rdシングル『Grandeur』収録曲、『Big Bang Sweet』のMV。

 


Snow Man「Big Bang Sweet」MV(YouTube Ver.)

 

このMVで使われている衣装にジャニーズにおける、いや日本のアイドルにおける"変化"を感じまして。

その"変化"については年末のエントリー(2020年アイドルの衣装についてだらだら書く)や、Twitterでもちらっと書いたことがあるのですが、今日は少し詳しく書いてみようと思います。

 

 

以前から私のブログやツイートを見てくださっている方は既に"耳タコ"状態だとは思いますが、日本のアイドルの衣装に面白さを感じたいという話をずっとしていたんです。

韓国や中国のアイドルがパリ・ファッションウィークなど世界的なファッションイベントのフロントロー(最前列)を飾る中、そういった場にはなかなか出席することがなかった日本のアイドル(果たしてdidn'tなのかcouldn'tなのか)。

世界的に評価を受ける日本のデザイナーズブランドがあるにも関わらず、そんな日本ブランドを着てパフォーマンスするアイドルは日本よりも韓・中のアイドルの方が多いのではないか。

といった状況に、もどかしさを感じる日々でした。

 

そんな状況が当時はジャニーズ事務所所属だった山下智久くんが、昨年1月にパリ・ファッションウィークで「VALENTINO」のショーに出席したり、(ジャニーズの話からは逸れますが)昨年デビューしたJO1が「LOUIS VUITTON」の日本国内でのイベントに出席したりと、少ーしずつ変化していると感じる機会が増えてきたのです。

 

maverick922.hatenablog.com

maverick922.hatenablog.com

 

その変化を決定づけたのがSnow Manの存在だと考えています。

デビュー曲の『D.D』MVの衣装には「Alexander McQueen」、「Dries Van Noten」などが使われ、“めちゃくちゃ力入っているなー”と思ったのを覚えています。

もちろん、今までのジャニーズの衣装にもハイブランドは使われてきました。

 

SIGNAL (通常盤)

SIGNAL (通常盤)

  • アーティスト:KAT-TUN
  • 発売日: 2006/07/19
  • メディア: CD
 

 

(私のオタ歴の関係で)どうしてもKAT-TUNの例が多くなってしまうのですが、KAT-TUN亀梨和也くんは『SIGNAL』や『僕らの街で』(共に2006年発売)で「Dior HOMME」(エディ・スリマン時代)を着用していました。

 

この時と何が違うのかというと、Snow Manハイブランド着用頻度はやはり圧倒的で、グループのひとつの方向性として採用されている感が強いです。(エディ・スリマンが「SAINT LAUNRENT」を手掛けるようになってからは、衣装や私服でも亀梨くんのSAINT LAURENT着用頻度がグッと高くなるので、KAT-TUNの方向性というよりは“彼個人がエディ・スリマンの服を好んでいる”と考える方が自然かと)

 

さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが、今回の『Big Bang Sweet』MVには阿部千登勢氏が手掛けるブランド「sacai」のアイテムがいくつか使われています。多くのファンの方がご存知かと思いますが、渡辺翔太くんが私服で愛用しているブランドでもあります。

 

・深澤辰哉くん

store.sacai.jp

 

・ラウールくん

store.sacai.jp

 

sacaiは日本のみならず、香港、北京、ソウルにもフラッグシップストア(旗艦店)を持つ人気ブランドです。

 

世界進出を目指すにはただ世界的に有名なハイブランドを着てれば良いという訳ではなく、日本のブランドを世界に広めるような役割も担うことになると考えています。(もちろんこれはあくまでも衣装にポイントを置いた話であって、パフォーマンスやマーケティングなど他にも無数の要素が存在します)。

例えば、BTSは2019年に行われた「第61回グラミー賞」で韓国ブランドの「Kim Seoryong」などを着用しています。世界中から注目が集まる“ここぞ”という場面で自国のブランドを選ぶ。そういった所に私は粋さを感じました。

 

“日本には世界的に人気のあるデザイナーズブランドがたくさんあるのだから、是非日本のアイドルにはそれを着てパフォーマンスして欲しい”

そんな私の小さな願いが、少しずつ叶おうとしている。これまでとは変化している。そう、『Big Bang Swent』のMVを見て感じたという訳です。

 

そして、こういった内容のブログを書くと、「ジャニーズはTHEアイドル衣装だから良い」といった意見も頂くのですが、私自身そういった意見を否定するつもりはありません。歌衣装(by木村拓哉さん)にはジャニーズの歴史が詰まっていますし、韓国や中国のアイドルもパフォーマンス時の衣装が100%ハイブランド、ドメスティックブランドという訳ではなく、歌衣装が存在します。

 

ただ、“私服と衣装のブランドが共通している”ということに関しては、かなりポジティブな考え方が出来ると思っています。Snow Manでいうと今回のsacaiであったり(渡辺くんの衣装はどうやらsacaiではなさそうですが)、『ナミダの海を越えて行け』では宮舘涼太くんが私服でスーパー愛用している「TAKAHIROMIYASHITA the Soloist.」(こちらも日本ブランド)を宮舘くんが衣装で着ておりまして。

そういった共通点を見かける度に、“自分の好きをしっかり伝えているんだな””それをしっかり反映してくれる職場環境なんだな”と微笑ましく思っています。

 

 

毎度のことながら長くなりましたが、「Snow Manって衣装的にも面白いぞ」ということが伝われば幸いです。