1月19日、「パリ・ファッションウィーク・メンズ」が終了し、ロンドンから続いたファッションウィークが一段落しました(あくまで私的であって、世間的にはオートクチュール、ウィメンズとまだまだ続いていきます)。
”パリコレ”でジャニーズ事務所所属アーティストとして初めて山Pがフロントローに座ったり、今シーズンも韓国・中国のアイドルが出席したり、『プロデュース X 101』に出演したソン・ミンソくんがモデルとして大活躍したりと、新しく発表される洋服以外でも色々と楽しませてもらいました。
今回はロンドン、ミラノ、パリで発表されたメンズコレクションから、K-POPアイドルが着用しそうなものを予想してみようかなと。答え合わせは半年以上後(某クイズ番組みたいだな)。
- 三度K-POPアイドルの衣装で多用されるか「RAF SIMONS」
- メンズもレースの美しさに酔いしれる「Ann Demeulemeester」
- 今季こそK-POPアイドルに多用されて欲しい「sacai」
- みんな大好きジョーカーとくれば衣装に使うしかない「TAKAHIROMIYASHITA the Soloist.」
三度K-POPアイドルの衣装で多用されるか「RAF SIMONS」
2020F/WシーズンでK-POPアイドルの衣装大本命だなと感じたのが「RAF SIMONS(ラフ・シモンズ)」。
ファーの使い方が印象的で、パフォーマンス時の衣装というよりは授賞式のレッドカーペットやアルバムのティーザーイメージなどに使われそう。
ラフといえば2017F/Wシーズンのニットや2017S/Sシーズンのビッグシルエットシャツ、チョーカー、ショートベストがK-POPアイドルの衣装としては印象的でしたね。
あるひとつのブランドのあるルックがK-POPの一時代の衣装の「定番」を生み出す様子は何度見ても興味深い。
メンズもレースの美しさに酔いしれる「Ann Demeulemeester」
独自の世界観をブレることなく築き続けている「Ann Demeulemeester(アン・ドゥムルメステール)」。K-POPアイドルではBTSの衣装に使われているのを時々見かけます。
レースが美しいブランドなのですが、今季もその美しさ全開。芸術品です。もはや「着るだろう」という予想ではなくて、「男性アイドルに着て欲しい」という願望の方が強め。
葉っぱモチーフの髪飾りが「とんがり耳」に見えて、きっとこれはエルフなのだと錯覚。真っ黒のエルフだなんて最高過ぎます。
今季こそK-POPアイドルに多用されて欲しい「sacai」
韓国にフラッグシップストアも百貨店内のショップもいくつかあるのに、K-POPアイドルの衣装として使われることは多くない「sacai(サカイ)」。
個人的に印象に残っているのは2016年の「KBS歌謡大祭典」レッドカーペットでのBTS・RMとJ-HOPE。
2人ともsacai 2016F/Wコレクションのレディースを着ていたので、かなりビックリしたなあ。
最近だとStray Kids「19」MVでヒョンジンくんが着ている黒のフーディーと、チャンくんの白のブルゾンかな。
2020F/Wシーズンも相変わらずどういう作りなのかパっと見ではわからないぐらいのハイブリッドデザイン。こちらも衣装としてもっと使って欲しいなという”願望”が強め。毎シーズン可愛いけど今季はもっと可愛い。
個人的にこのアインシュタインTeeは買いだと思っています。Kポドルは着ないかもだけど(ここまで人物が大きいものが使われているイメージがない)、日本の芸能界で多く見ることになりそう。
そしてsacaiをはじめ、DRIES VAN NOTENなど多くのブランドでレオパードアイテムが登場したので、レオパードブームもまだ継続しそうな予感。
sacaiって凝りに凝ったデザイン、シルエットなので何かひとつ取り入れるよりは、全身sacaiで揃えた方がしっくりくるブランド。Thom Browne.もそんな感じ。
K-POPアイドルグループのメンバー全員がsacaiで揃えた姿を見てみたいな。
このコート欲しいな…(立ち上がり後の値段を見る前から遠い目)
みんな大好きジョーカーとくれば衣装に使うしかない「TAKAHIROMIYASHITA the Soloist.」
日本ブランドにも関わらず、日本での流通数もそれほど多くない。にもかかわらず、ちょくちょくK-POPアイドルが着用する「TAKAHIROMIYASHITA the Soloist.(タカヒロミヤシタ・ザ・ソロイスト)」。
昨年はNCT 127のメンバー全員が着用し、世界で一番盛り上がった人間だという自信があります…
韓国では狎鴎亭ロデオのセレクトショップ「10 Corso Como seoul」にて取り扱いがあるのですが、半袖Tシャツが38万ウォンほどで売られていて、相変わらずの日本ブランドの高値に白目剥きました。
ちなみにシーズンオフになるとカロスキルにあるアウトレット店舗「10 Corso Como Magazzini」に移されます。50%オフぐらいになってようやく日本での値段に近くなります。買い逃したものがある時はこちらをチェックしてみるのもオススメ。
ソロイストもヒョウ柄です。ヘアアクセサリーがティアラのようでめちゃくちゃ可愛い。カムバックのコンセプトに使えそうだな…と思っている人間はスタイリストにもいるはず。秋冬コレクションなのにショートパンツが多いというポイントも衣装に活かされそう。
「MY LIFE IS COMEDY」という文字がパッと目を引くこちらのルック。そうです、ここに書かれている言葉はジョーカーやチャールズ・チャップリンに関するもの。共通点は「道化」ですね。
だからデザイナーズブランドって面白い。服って「かっこいいな」「可愛いな」と思って着るだけじゃない。デザイナーの考え・想いが見えてくるとめちゃくちゃ面白くなる。私がデザイナーズブランドにここまで惹かれるのは学問のような部分を感じているのかもしれない。
あえて”絶対に使われる”「GUCCI」や「Dior HOMME」は外してみました。ディオールはかなり見ることになると思う。あと個人的に「UNDERCOVER」の武将コンセプトもめちゃくちゃ好きなのですが、ニット類は使われても日本要素が強いアイテムはK-POPアイドルでは厳しいかな…と冷静に分析。
これを消化出来るアイドルが世界に存在するのか…今年の秋冬を楽しみに待ちたいと思います。