韓国のファッション誌『W KOREA』でのTHE BOYZジュヨンくんとヒョンジェくんインタビューの衣装が非常に興味深かったので、少し丁寧に紹介していきます。
このインタビューが公開されるまえにアップされたTik Tok動画でジュヨンくんが着ていたフライトジャケットのワッペンに目を奪われました。「H.MAIYAMA」…誰やねん。
『W Korea』があげたThe Boyzの動画を見て「H.MAIYAMA」が誰なのかずっと考えている。 pic.twitter.com/bJFlFJMEGT
— MARI (@maverick_922) 2020年3月20日
インタビューの衣装クレジットを見てみると、パラマウントピクチャーズが『トップガン』公開を記念して製作した公式グッズとのこと。この『トップガン』は今年7月公開の『トップガン マーヴェリック』ではなく、1986年に公開された『トップガン』第1作を指しています。
どうして断言出来るのかと言うと、このフライトジャケット以外にもビンテージアイテムがたくさん使われていて。その多くを提供しているのが韓国でアーカイブ(過去のシーズン)アイテムを取り扱う「NOBOUNDARIEZ」。そちらのインスタグラムで各アイテムが紹介されています。
こちらの投稿で1986年の『トップガン』モデルと紹介されています(発売は94年とのこと)。美品!*1
CWU-45Pというモデルなのですが、どこのメーカーが製作したものなのかはわからず。裏地がオレンジではないのでALPHA社ではなさそうですね。
(参考ブログ:日本一貧乏事業家繁盛記過去ログ トップガン CWU-45/P このモデルの素性は?)
しかし「H.MAIYAMA」というどこかの誰かの名前のワッペンは謎のまま。古着屋を回りに回って何故か韓国のショップに…というストーリーなのだろうけど、思わぬ形でマイヤマさんが過去の私物を目にしているかもしれないと思うと非常に面白い。こういう類のアイテムは情報を調べるのが難しいので(どういう物が作られ、どういう形で販売・配布されたか等)、何故個人名が入っているのか映画に詳しい方、トム・クルーズペンの方からの情報提供お待ちしております。
ジュヨン君のセカンドルックは2002年のローリングストーンズ・ワールドツアーのTシャツ、そして「Comme Des Garçons Homme Plus(コム・デ・ギャルソン・オム・プリュス)」。
2002年のツアーTも凄いのですが、シーズンが書かれていないプリュスのアイテムも実は2006S/Sで14年前のアイテムとなかなかレアです。2006S/Sのテーマはずばり「Rip & Tongue」
他にもリップ&タンアイテムが多数登場します。
COMME DES GARÇONS Spring Summer 2006 Menswear Paris - Fashion Channel
2006S/Sといえば、BIGBANGが『WE LIKE 2 PARTY』のMVでも着用していました(2分14秒~)。この時でも9年越しの着用だったので驚いたものです。
ジュヨンくんのパンツは厚いレーヨン素材を染色と加工を経てヴィンテージ仕様に作り上げられたアイテムとのこと。
大きい作りと紹介されていますが、ジュヨンくんの写真を見るとベルトでかなり締めている感がありますね。そりゃ32インチ以上の訳ないだろうな。
ラストに紹介するのはヒョンジェくんが着ている「Raf Simons(ラフ・シモンズ)」のシャツ。
「NOBOUNDARIEZ」のインスタに同じ物はなく、クレジットにもない為ほかのショップの物と思われます。
注目すべきなのは1990年代のアイテムであるという事。というのも、RAFのアーカイブアイテムは今めちゃくちゃ高騰しているのです。
ざっと調べてみましたが、90年代のアイテムがそう簡単に引っかかる訳なく…1999F/Wの「Disorder-Incubation-Isolation」コレクションが一番近そうかなと予想。
ブラックが入っているという点ではこのシャツが近いかもしれない。
⇒https://aucfree.com/items/k287082878
アーカイブが高騰しているブランドの、その中でも特に値段が高くなっている時期というのがたまらない。
と、またもたった一つの作品からTwitterの140字では到底足りず熱く語ってしまいました…演者のビジュアルやインタビュー内容以外にも楽しめることやわかることがたくさんあるという事が伝われば幸いです。
*1:と思ったら、「めっちゃ綺麗やで!」とも紹介されている