Nihilismus

I love mankind...It's people I can't stand!!

「オペラ座の怪人」を韓国語で聴く―Final Lair(怪人の隠れ家)編

この記事をシェアする

ついに…!

オペラ座の怪人』韓国キャスト版のアルバムをゲットしました。すでに廃盤で、取り扱いがあるかと思えばかなりの金額で取引され(白目)、韓国代行も検討したほど(韓国内の流通量も少なそうだった)。

中古で状態があまり良くなく、トラック19-20が聴けず。チョン・サンユンさんの「All I Ask of You」聴きたかったな…

f:id:maverick922:20220728131339j:image

原詞(英語)と日本語の比較はよく見たのですが、そういえば韓国詞との比較って見かけなかったな~と思いこのブログでも触れておきます。

ちなみに来年、韓国で13年ぶりに韓国語公演が行われる予定ですので、私自身を含め観劇を考えられている方の予習になれば良いなと思っています。

 

kpenews.com

sncokorea.com

 

複数の言語で同じ楽曲を聴くと、それぞれの言語が持つ表現の美しさ、音の美しさがあり、1つの物語を様々な角度から見ている気分になります。

 

例えば、Twitterで何度も触れているのですが「All I Ask of You」に登場し、その後も登場するフレーズ”共にどこまでも2人で”。

原詞は"Anywhere you go, let me go too"

韓国語詞は"언제나 어디든 영원히(どんな時でも、どこでも、永遠に)"

私はこの韓国語詞が本当に大好きで。カタカナでルビをつけるとしたら、オンジェナ・オディドゥン・ヨンウォニ。まず語呂が良い。そして意味も詰まっている。この詞をつけた人天才だと思っています。韓国語が分からなくても、一度聴けばオンジェナ・オディドゥン・ヨンウォニの3点セットを口にしたくなるはずです。

 

ちなみに"어디든 나와 함께해요"ver.もあります(全体的ちょくちょく詞が音源と違う)。

 


www.youtube.com

 

韓国語でのナンバーを聴ける動画をいくつか置いておきます。

CDを手に入れるまでは、これらの動画を繰り返し見ていました…


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

さて、順を追って取り上げろよとツッコミを入れたくなるのですが、「Final Lair(怪人の隠れ家,마지막 은신처 )」を少し深堀り。物語の結末に触れるシーンですので、新鮮な気持ちで楽しみたいという方はお気を付けください。

 

 

ラウル:

情け知らず

인정해, 우릴.

Show some compassion!

ファントム:

情けなど持たない

이 세상 날 인정 않았지.

The world showed no compassion to me!

この「인정」は「認める」だと思っていたのだけど、英語詞を考えると「人情」の方なのか?と思ったり。でも動詞だしな…「認めろ、僕たちを」「この世界は私を認めなかった」となると、だいぶ印象変わってきますよね。

 

あと、ラウルとファントムが一緒に

For either way you choose, he has to win

Either way you choose, you cannot win

歌う部分。日本語だと、

ファントム:

抜け出すことはできぬ

ラウル:

君への愛に生きる

と最後の2文字の母音しか重ならなくて。

韓国語詞は

ファントム:

모든 것, 이미 결정된 것(すべて既に決まっていること)

ラウル:

모든 것 ,이미 결정된 것

と全く同じ詞になっているので、ファントムとラウルの声の重なりが本当に綺麗に聴こえてくるんですよね。深い。

 

クリスティーヌ:

絶望に生きた 哀れなあなた

어둠 속 외로운 그대, 이렇게 살아 왔나?(暗闇の中孤独なあなた、こうして生きてきたの?)

Pitiful creature of darkness...What kind of life have you known?

 

今見せてあげる 私の心

당신이 혼자 아님을 어찌 전할까?(あなたが1人じゃないと、どう伝えようか?)

God give me courage to show you, you are not alone...

このあとクリスティーヌからファントムへのキスに繋がるので、韓国語詞はその行動の意図を詳しく説明するような印象を持つような。

 

ファントム:

我が愛は終わりぬ 夜の調べとともに

내 노래를 날게 해주오. 내 끝나버린 밤의 노래여

You alone, can make my song take flight

It's over now, the music of the night!

CDに収録されているヤン・ジュンモさんファントムの最後のフレーズ。本当に素晴らしいです。声だけでこの人が演じるファントムが大好きだと確信している。

 

来年のキャストが発表されるのが本当に楽しみです。