「やっぱり日本のアイドルの衣装ってなんだかなー」
という話に行き着くことがたまたま最近、複数回あった。
韓国、中国のアイドルを楽しんで、ふと日本のアイドルを見ると「あれれれれ？？？」と思ってしまうのが正直なところ。
決して頭からつま先まで高級品で揃えろとか、日本のアイドルをサゲたい訳ではないのです。衣装に対して「これは面白いな」「新しいな」という感情を日本のアイドルにも持ちたい。
中学生の頃からジャニーズの衣装や私服を紹介するブログを作って、自分の興味がK-POPや中華アイドルに移ってからはTwitterやこのブログ、執筆した記事で特に気になったものには触れて。かれこれもう10年以上男性アイドルの洋服オタクをやっているんですよね。もう「男性アイドル評論家」名乗って良いかな。冗談です。
以前も触れたように、隣国の男性アイドルたちはバンバン海外のコレクションに出席し、フロントローでショーを観覧し、まだ一般発売されていない最新コレクションをステージ上でメンバー揃って着用しています。
あまりにも日本のアイドルはこのような世界から程遠い場所にいるので、何故出来ないのだろうかと真剣に考えてしまう。
日本人は小柄だから”お直し”が必要な海外ブランドは難しいのかなと思ったり、日本ではブランドとの関係がきちっとしている故「リース」出来ないのかなと思ったり。日本のアイドルだと世界的な影響力が弱いので、シンプルに広告塔としての機能を果たせないからかもしれない。
その点、韓国や中国は「リース」ではなくもう「購入」してしまっている場合も多いですよね。買ってしまえばブランドも何も言わないはず。
例えばNCT 127の『SUPERHUMAN』では服を切ってしまっているので、「購入」しているのは確実。
体型やブランドとの関係の問題の他に挙げるとするならば、「ファンが特に求めていない」ことが大きいのかなと。
日本ではアイドルは市場に存在する既製服ではなく、キラキラギラギラしたアイドル衣装を着る方がウケが良いのかもしれない。そして、衣装に関しては「流行の最先端を行く存在」ではなく「身近な存在」であることが求められているのかもしれない。
最新ファッションやちょっと難解でも面白いファッションをアイドルに求めていない。日本ではファッションアイコンがアイドルではないと言えるかもしれない。
「今日の衣装ダサい」「今日の服かっこいい」とは思っても、それがどこの服であって、どういう想いで作られ…なんて気にする人がほとんどいないことは、日々痛感しています。
体型の問題や大人の事情で欧米ブランドが着れないのはわかる。しかし、世界的人気を誇る日本ブランドさえ着ないのはわからなくて。
日本には世界的にも人気のブランドがいくつもあります。コム・デ・ギャルソンをはじめ、UNDERCOVERやsacaiや先程貼った記事でも紹介しているTAKAHIRO MIYASHITA the Soloist.などなど。本当にキリがないぐらいたくさんあります。
それらのブランドを日本のアイドルがステージ上で着て、パフォーマンスしているのを見ることがほんっっっっっっっとうに少ない。韓国や中国のアイドルでは日常茶飯事なのに。日本ブランドにも「大人の事情」が働いているのかな…日本人が日本ブランド着なくてどうする。
ようやく日本でもアイドルグローバル化の風が本格的に吹き始めたことですし、アイドルが日本ブランドを着て、世界に売り込みに行くような存在になったらすごく面白いのに。
アイドルのコーディネートを見て、同じものを買ったり似たものを必死でレディースで探したり。つぎ込まれている金額に思いを馳せたり、例え手が届かない金額のアイテムでもショップに足を運んで実物を見たり。
アイドルってパフォーマンスや外見での癒しだけでなく、様々な副産物をもたらしてくれると思っています。私にとっては主にそれが衣装ーファッションだけど、人によってはそれが語学だったり、メイクだったり、音楽だったりと色々なはず。
オタクの口から発せられる言葉は「尊い」「無理」と語彙力皆無中の皆無ですが、推しをはじめとするアイドルをきっかけに新しい物事に出逢いたいし、自分自身も見識を深めて成長したい。新しいことを知るって本当に楽しいじゃないですか。
日本のアイドルの衣装もそんな新しさを提供してくれる存在になって欲しいなと思っています。JO1というグローバルグループがデビューすることですしね！
