昨日は紅葉も終わりかけの奈良・吉野山へぶらり。
大阪阿部野橋駅 10:10発の「青の交響曲(シンフォニー)」に乗車。
3両編成で1・3号車が客車、2号車がラウンジになっています。
私は乗車1カ月ほど前にネットで予約。ツイン席やサロン席はネットから予約できないのでご注意を。
各車両に1席だけ、お1人様向けの書斎のような席があります。独立した位置で車窓に集中出来る。ボーっと景色を見ながら考え事をするのにもってこいの座席です。私は今回ここを予約したのですが本当に良かった。めちゃくちゃ揺れるけど。
クラシカルな雰囲気が大人っぽくて良い。これ、JR東日本の普通列車グリーン車よりお安いんです。ブームの観光列車の中でも予約しやすい方だと思うし本当にお手頃。
記念乗車証はラウンジのバーカウンターで貰えます。(何も購入しなくても貰えました)自ら行かないと貰えないので乗車証の存在を知らない人が多そう。
始発駅の大阪阿部野橋駅から終点の吉野駅まで乗っても1時間16分。正直、座席の居心地が良いのでラウンジに行ってゆっくりお茶…なんていう時間もなかったです。
吉野駅からはロープウェイで吉野山へ。片道450円、往復で購入すると800円になります。
●金峯山寺
まずは秘仏本尊が今月いっぱい特別公開されている世界遺産・金峯山寺(きんぷせんじ)へ。
ロープウェイ降りてからこの金峯山寺までも結構な坂で体力無い私は息切れしてました。
この秘仏本尊がすごい。真っ青。大きさからくる迫力も凄いのですが、その色も相まって何だか漫画チックで面白いなーと思ってしまった。
より本尊の近くに仕切りが設けてあって、懺悔するスペースもありました。キリスト教の告解部屋のように完全な独立スペースではなかったけど。
拝観料1000円でエコバッグとお札付き。靴袋がエコバッグになっているのですが、これって良いアイディアですよね。
●吉水神社
そして次はもう少し上った所にある吉水神社へ。こちらも世界遺産です。
時間帯のせいか、私が行った時はひっそりとしていて。独り占めできる世界遺産があって良いものかとワクワクしました。
小学生の頃から義経担()だった私にとって、吉野神社書院は今回の吉野旅で最も楽しみにしていた場所。義経と静御前が最後に逢った場所だと言われています。
展示スペースには義経や弁慶ゆかりの品が並んでいます。義経担と言えども彼に関する伝説はあくまでも伝説として受け止めているので、鎧を「これってどうなんだろうなー」と思いながらもやはりワクワクするもの。
紅葉のシーズンとしてはほぼ終わりを迎えていましたが一面に広がる紅葉は見もの。紅葉シーズンの土日は凄かったようですが、なかなか穴場のような気がする。
南朝、後醍醐天皇の皇居となった場所でもあります。広いんだけども天皇がいた場所として考えるとめちゃくちゃ狭い。歴史ある場所ならではの様々な時代ごとの「顔」を感じられる場所でした。あとなんだろう…全体的に感じる『トリック』に出てきそう感。
神主さんの愛犬なのかな?絵馬がめちゃくちゃ可愛い。
帰りは金峯山寺の仁王門前にある萬松堂さんで花見団子と草餅を購入。
火曜定休なのですが春(桜)・秋(紅葉)は無休のよう。Google先生などウェブ上の情報は全て「閉店」となっていたのですが、行ってみて良かった。
古い寺社の近くには美味しい団子屋さんが絶対にある。
あと吉野は葛が有名です。吉野駅を降りてからずーっと葛餅や葛切り、葛うどんのお店が立ち並びます。本当にたくさんあるので、葛好きの方はしっかりリサーチしてから行くことをオススメします。
火曜お休みで行けなかったのですがこちらのお店が気になりました。
今回紹介した場所は全て駅寄りの「下千本」と呼ばれるエリア。さらに上に登っていくと「中千本」「上千本」「奥千本」そして大峯山へと続いていきます。ちなみに大峯山は今でも女人禁制。
それぞれに寺社など見所がありますが、徒歩で行こうとするとそれなりの体力(私は無さ過ぎる)&時間が必要なので、しっかりリサーチして下さいね。バスもありますが1時間に1本で一番奥まで行ける訳でもないので。
もちろん、「下千本」だけでも十分に楽しめますよ。
大阪市内から1時間半ほどで都会からこんなにも切り離されて、日本の深さを感じられる場所。なんだか別の時間軸で時が刻まれているような場所でした。