今月は「ソウルファッションウィーク 2020S/S」のため渡韓。
ファッションウィーク期間中は10～20時までギチギチにショーが詰まっていて、陽を見る時間がほとんどないぐらい。年2回のその忙しさが少し心地良かったりもします。
そんなファッションウィークが終わり、丸一日フリーの日を利用して臨津閣(イムジンガク、임진각)まで行ってきました。
臨津閣とは北朝鮮との軍事境界線付近にある展望台でして。平和ランドなんていう小さな遊園地もあり、ちょっとした観光地になっています。
週末は弘大、合井駅から臨津閣まで直行の二階建てバス(7300番)が出ています。公共交通機関で行こうとするなら、絶対にこの行き方がオススメです。
というのも、私はこのバスの存在を京義・中央線に乗った後に知りまして。電車とバスを乗り継いで行く場合はまず京義・中央線終点の汶山(문산)駅まで行きます。弘大から1時間ほど。
そして汶山駅からはバスに乗るのですが、1時間に1本。乗り継ぎがうまくいかなかったら悲惨！！！絶望！！！という訳でもなく、駅前にはチェーン店のカフェなどがあったので時間を潰そうと思えば潰せる感じ。あと、タクシーも結構止まってました。
私はなんとなくバスで行きたい気分で、停留所で数十分待ちました。停留所は駅を出て、横断歩道を渡りまっすぐ50mほど歩いたところなのでちょっとわかりにくいかも。停留所にはおじいちゃん、おばあちゃんが多かったのですが、キリスト教の勧誘が凄かったなあ…何組もやってきて話しかけてくる。何と返そうか考えていたのに明らか異端者の私は話しかけられず(笑)
待ちに待ったバス。これがなかなかのハードさ。
畑の間を縫うように走る超地元密着型路線なのですが、韓国スピード&道路の悪さで私の首はご臨終。呑気にスマホなんかいじってられず、ふんばらないと前の座席で顔面打つ勢いです。そんな中、走行中に立って乗車口横の降車ボタン押しに行くおじいちゃんおばあちゃんたち凄い。どんだけ足腰強いねん。
という訳で、先程の2階建てバスを薦めた次第です。時間的にも体力的にも絶対楽。
臨津閣には北側を望む展望台があります。公園もあって、この時期はコスモスが綺麗らしい。そちらの方では凧がたくさん揚がっていて、なんとも穏やかな光景でした。
そして、奥の方にはベーグルで有名なカフェ・FOURBのDMZ(軍事境界線)店もあります。
全面ガラス張りでこじんまりとした作り。ベーグルが有名なお店ではありますが、こちらの店舗ではベーグルのラスクのみ。行ったことが無い方には是非クリームチーズと共にベーグルも味わっていただきたい。(合井や光化門にあります)
有刺鉄線とオシャレな店内。北朝鮮を望みながら味わうコーヒー。不思議なギャップに襲われます。場所が場所なのでじっくり味わう雰囲気なのかなと思いきや、家族連れやカップルが次々と訪れて普通のカフェとは何も変わらない。
目の前には線路。臨津閣駅から民間人出入統制区域内にある都羅山駅へと続く部分。
(ちなみに現在、ソウルから都羅山駅まで行くのは一日一往復のDMZ Trainのみ。どうやらツアーも申し込まなきゃいけないようだったので、今回は見送り)
軍事境界線にオシャレなカフェ。またしてもこの国の斬新な面白さ(interesting)を見せつけられた気がした。
臨津閣には他にもコンビニやレストラン、ミリタリーショップなどがありました。例えるなら大きなサービスエリアのような感じ。
ソウル市内からだと電車とバスを乗り継いで2時間は超える場所。直通バスでも1時間半はかかるんじゃないかな。
ゆっくりと乗り物に揺られたい時、ちょっぴりマイナーな観光をしたい方にオススメです。
●FOURB DMZ
坡州市汶山邑臨津閣路177
(경기도 파주시 문산읍 임진각로177)
