Nihilismus

I love mankind...It's people I can't stand!!

シャネルのショーにYouTuber乱入で思うこと

この記事をシェアする

「パリ・ファッションウィーク」で現在の”推し”ONER・木子洋くんHeaven Gaia(盖娅传说)のランウェイに続き、CHANELの2020S/Sコレクションに出席しました。

 

maverick922.hatenablog.com

 

f:id:maverick922:20191003104651j:plain

 

ついに、PFWの公式日程に…しかもあのおシャネル…なんて感動していましたが、Getty Imagesを見ているとフォトコールに姿はないのでセレブリティー扱いではなかった模様。次こそはセレブリティーとして公式日程に呼ばれて欲しい。いや、公式日程でバッチバチに決めて歩いて欲しい。

 

そんなCHANELのショーでちょっとした事件がありました。

 

 

一番盛り上がるショーのフィナーレでまさかの乱入者。

最初見た時は「こんな熱狂的なファンがいるなんて、CHANELも凄いな…それにしても怖い」なんて思ったのですが、どうやらこの乱入者はフランスのコメディアン?インフルエンサー?とのこと。

 

インスタのフォロワーは22.5万人、YouTubeのチャンネル登録者数は23万人ちょい。この数字をどう判断するかは置いておいて…

乱入したのが狂信的なファンとYouTuberじゃ全く話は変わってくるなと思いました。

 

 

こちらはあの世界的モデル、ジジ・ハディッドが乱入者を追い出す様子。めちゃくちゃカッコいいし、モデルとしてのプライドをひしひしと感じて痺れた。

 

乱入者は普段からこのような芸風で活動しているようで、彼女のインスタのコメント欄をざっと見た限り称賛するような内容も多くて。まあインスタのコメントはユーザーが自由に削除出来るのでそこがミソですよね。

 

個人的に大阪生まれということもあり、割とブラックな笑いも好むのですがこれは全くわからなかった…下品さしか感じなかったですね…

 

CHANELにとってはカール・ラガーフェルド氏亡き後、後任となったヴィルジニー・ヴィアール氏の初シーズンというめちゃくちゃ大事なショーだった訳で。出演したモデルにとっても、「パリ」「CHANEL」という大舞台。もう一度歩けるという補償もありません。そんな貴重な機会を乱入者がぶち壊したと言っても過言ではない。

 

しかし、この乱入事件を世界中のメディアが乱入者の名前やSNSアカウント、YouTubeチャンネルと共に取り上げている時点で乱入者の「勝利」なんですよね。いくら乱入者が叩かれようが、もう乱入者の思惑通り。世界的な売名行為に成功したのです。乱入者1人の考えだけでなく、他にも色々な人が関わっているように思えてくる。せめてもの反抗でここでは一切名前を出さず、リンクも貼らないでおこうと思います。

 

この事件から派生して、「果たしてインフルエンサーをショーに呼ぶことは良いのか」という議論も一部では湧き起っています。*1

 

日本でインフルエンサーを名乗っている人に、実際にインフルエンス(影響力)があるのか正直疑問に思うこともあるのですが、海外のインフルエンサーはそれこそ凄まじいインフルエンスを持っている人も少なくありません。*2

 

本当に影響力を持つインフルエンサーをショーに呼ぶことは、ブランドにとってもメリットがあることでしょう。

 

ただ、最近のドルチェ&ガッバーナのショーは出席者だけでなく、ショーモデルにもインフルエンサーを多用していて、身長も体型もバラバラなもんだから、今までのファッションショーでは感じなかった見にくさを感じるんですよね。

「体型の多様性」という一言で論破されてしまいそうだけど、ファッションショーはショーモデルが一番輝く場所であって欲しい。

 

*1:そもそもこのCHANEL乱入者が正式に招待されていたのかは定かではない

*2:「影響力がある」って他称であって自称するものではないような気がする。これって日本的な考えか。